やりたいことリスト【30代・40代】元消防士が現場で気づいた”締め切り”の話

「やりたいことが、たくさんある。でも、今じゃなくていい——。」

そう思ったことはないですか?

消防の現場で20年、災害派遣でいろんな人の声を聞いてきました。多くの人が口にしていたのは——お金や仕事のことよりも、家族と過ごす時間や、自分のやりたかったことについての悔いでした。

30代・40代は「いつかやる」が「もうできない」に変わる分岐点です。この記事では、元消防士の視点から、やりたいことリストの作り方と、なぜ今すぐ作ってほしいかを、自分の経験から書いていきます。

30代・40代こそ、やりたいことリストが必要な理由

30代になると、急に「忙しい」が口癖になります。仕事、育児、家事——毎日をこなすだけで精一杯で、自分のやりたいことは後回し。

「落ち着いたら考えよう」「子どもが大きくなったら」——そうやって先延ばしにしているうちに、気づいたら40代、50代になってしまいます。

でも、ここに大きな盲点があります。

落ち着く日は、来ません。

子どもが大きくなったら次は受験・反抗期・介護がやってくる。仕事が一段落したら、次の課題が積み上がる。「余裕が生まれるタイミング」を待っても、それは一生やってこない。だから30代・40代の今、リストを作ることが必要なのです。

まもる

まもる

やりたいことリストって、夢リストみたいなやつ?書くだけで意味あるの?

みんなの隊長

みんなの隊長

夢リストとはちょっと違います。「いつまでにやるか」まで決めるのが大切です。ただ書くだけだと、ただの願望リストで終わってしまうからです。

被災地で見た「やり残した人生」——消防士だから言える本音

消防士として東日本大震災をはじめ、各地の災害に出動してきました。生存者の方々と話すと、必ず出てくる言葉があります。

「あのとき、もっと家族と時間を過ごしておけばよかった。」
「旅行、ずっと先延ばしにしてた。」
「仕事ばかりで、好きなことを全然やれなかった。」

命が突然、予告なく奪われる現場を見てきました。だからこそ、私はそう確信しています。

後悔するのは「やったこと」より「やらなかったこと」です。

被災地では、時間を惜しむ余裕がなくなります。お金は後から取り戻せることもある。でも時間だけは、絶対に取り戻せない。

子育て期にも「締め切り」がある

ある日、子どもと公園で全力で走り回った帰り道、ふとこんな言葉が頭をよぎりました。

「子どもが一緒に遊んでくれるのは、いつまでだろう?」

子どもが中学生になれば、友達との時間が増えます。高校生になれば、さらに親と過ごす時間は減っていく。「一緒にキャンプに行きたい」「海に行きたい」——そういった体験の窓は、気づかないうちに閉まっていきます。

  • 子どもが「パパと一緒に行きたい!」と言ってくれる時期
  • 家族全員で旅行に行ける時期
  • 一緒に車中泊できる時期
  • 星を見ながら焚き火ができる時期

これらには、全部「締め切り」があります。子どもが小さいうちは気づかない。でも気づいたとき、その窓がすでに閉まっていたら——。

私はこれを「窓には締め切りがある」と表現しています。

命の締め切りだけでなく、子育て期にも締め切りがある。この事実に気づいてから、私は逆算して動くことを決めました。

⏰ 「遊んでくれる今」は、思っているより短い

一般的に、子どもが親と積極的に遊んでくれるのは小学校3年生ごろまでと言われています。今のお子さんの年齢から逆算してみてください。あと何年残っていますか?

たとえ今は喜んで遊んでくれる子どもでも、習い事・友達・スポーツで予定はどんどん埋まっていきます。「そのうち連れていこう」が通用しなくなるのは、あっという間です。

だから今すぐ、「小学3年生までにやること」のリストを作る。それが、将来の後悔を防ぐ唯一の方法です。

まもる

まもる

子どもと遊べる時間に締め切りがあるって、考えたことなかった……。

みんなの隊長

みんなの隊長

これに気づいてから全部変わったわ。「いつかキャンプ行こう」が「今年の夏に絶対行く」に変わった。締め切りを意識すると、人は動けるようになるんよ。

DIE WITH ZEROが教えてくれた「時間の使い方」——タイムバケットとは

ビル・パーキンスの著書『DIE WITH ZERO』に、「タイムバケット」という考え方が出てきます。

タイムバケットとは、人生を10年単位の「バケツ(bucket)」に区切り、各時期にやりたいことを割り当てる手法です。

「人生で最も価値があるのは、お金ではなく『経験』だ。
経験には旬がある。その旬を逃すな。」

お金は貯められる。でも「今の年代にしかできない体験」は、二度と戻ってこない。

ポイントは「体験には旬がある」という考え方。

  • 子どもと全力で遊べる体験は、今しかできない
  • 体力がいる登山や冒険は、若いうちの方が楽しめる
  • 落ち着いた温泉旅行は、歳をとってからでも楽しめる

お金は貯められるが、時間は貯められない。だからこそ「今この時期にしかできないこと」を明確にして、逆算して動くことが重要なのです。

私が実際に作った「家族タイムバケット」

DIE WITH ZEROの考え方をもとに、私は「家族タイムバケット」を作りました。年代ごとに「この時期にやりたいこと」を書き出したリスト。達成したら✅をつけていきます。

🗓 35〜39歳のやりたいことリスト
  • □ 子どもが「パパと行きたい!」と言ってくれるうちに、2人旅をする
  • ☑️ 夏休み、家族全員でキャンプ。火をおこして、一緒に料理する
  • □ 子どもと一緒に、全力で海で遊ぶ(大人も本気で)
  • □ 夜、子どもと2人で星を見ながら、将来の話をする
  • ☑️ ディズニー——子どもが「本当にいる」と信じられる年齢のうちに
  • □ 朝4時に起きて、子どもと一緒に初日の出を見に行く
  • □ 子どもと自転車で、どこまでも走る
  • □ 家族で知らない土地に行って、地図なしで1日過ごす
  • □ 子どもと一緒に、じいちゃん・ばあちゃんの昔話を聞きに行く
  • □ 妻と2人で、子どもなしのちゃんとしたデートをする
🗓 40〜44歳のやりたいことリスト

※44歳で子どもたちが中学生くらい。一緒に遊んでくれるギリギリの年齢かもしれない。だから逆算して動く。

  • □ 子どもが「一緒に来て」と言ってくれるうちに、海外旅行をする
  • □ 家族で登山。山頂で、同じ景色を一緒に見る
  • □ 子どもと一緒に、本気のスポーツで汗を流す
  • □ 自分が生まれた場所に、子どもを連れていく
  • □ 家族で、日本一の星空を見に行く

リストを見返すたびに、「次はこれ」が見えてきます。☑️が増えるたびに、「ちゃんと動けている」という実感になる。このリストが、私にとっての「動く理由」になっています。

やりたいことリストの作り方【30代・40代向け・4ステップ】

難しく考えなくていい。思いついた瞬間に、スマホのメモに書き出す——それだけでいいんです。ジャンルも形式も気にしなくてOK。「いつか行きたい」「子どもとやってみたい」、そのままの言葉で書き出すことから始めましょう。

STEP 1カテゴリを決める

やりたいことを、まず2つに分けて考えます。

  • 家族(子ども・パートナーとの体験)
  • 自分(趣味・健康・学び)

STEP 2年代で区切る(タイムバケット方式)

リストを「今の年代」と「次の年代」に分けます。「いつかやる」は「今じゃなくていい」と同じです。年代で区切ることで、優先順位が自然に見えてきます。

STEP 3「いつやるか」を決める

書いたら、時期まで決めます。

  • 「子どもと離島に行く」→ 来年の夏
  • 「温泉旅行」→ 子どもが中学生のうちに

日付が入った瞬間に、夢はタスクになります。

STEP 4毎日見返す仕組みを作る

書いて終わりでは意味がありません。スマホのホーム画面に置く、手帳の最初のページに貼るなど、毎日目に入る仕組みを作りましょう。

まもる

まもる

書くだけじゃなくて、見返す仕組みが大事なんだね。

みんなの隊長

みんなの隊長

その通りです。書いて満足したら意味がありません。見返すから「次はこれをやろう」と行動につながります。リストは読むためにあるのです。

STEP 5達成したら☑をつける

難しく考えなくていい。「子どもと富士山に登る」「妻と二人旅をする」——そんなことで十分です。

「いつか」をやめて、「いつまでに」に変える。それだけで、今日の動き方が変わります。

まとめ——今日、リストを1つ書いてみてください

「やりたいことリスト」は、夢を書く紙ではなく、今日を動かすための羅針盤です。

30代・40代は、命にも子育て期にも、両方に締め切りが見えてくる時期。その事実に向き合えた人だけが、逆算して動けます。

今日、まずリストを1つ書いてみてください。「今年の夏、子どもとキャンプに行く」——それだけでいい。

備えずに後悔するな。備えてから後悔しろ。

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