カセットボンベの備蓄は何本?4人家族で28本|消防法・保管場所も元消防士が解説

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▶ カセットガス備蓄の結論(時間がない方はここだけ)

  • 何本?:家族3〜4人なら7日分で21〜28本(3日分の最低限なら9〜12本)
  • 何年もつ?:缶の状態が良ければ目安は約7年(ガス自体は変質せず、期限を決めるのは缶の状態)
  • どこに置く?:涼しく暗く乾燥した室内(押し入れの下段・玄関収納など。段ボール箱のままでOK)
  • 絶対NG:直射日光・40℃以上になる場所(夏の車内)・火気のそば・湿気の多い場所
  • 1本でカセットコンロを強火で約1時間。1日3回の調理なら1日あたり約3本が目安です

私が備蓄しているのはイワタニ純正のカセットガス(12本セット)です。家族4人なら12本セットを2箱(24本)で7日分の目安を満たせます。スーパーやコンビニでも補充できるので、災害復旧後も入手しやすいのが利点です。

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停電が起きたとき、あなたの家で「火」は使えますか?

IHクッキングヒーターだけのご家庭は、停電と同時に調理手段を失います。電子レンジも使えない。カップ麺のお湯すら沸かせない状況に陥ります。

そのとき頼りになるのが、自分で備蓄したカセットガスです。でも「何本あれば足りるのか」「いつまで使えるのか」——そこまで把握している方は、意外と少ないのではないでしょうか。

今回は、カセットガスボンベ(CB缶)の正しい備蓄方法を、消防で培った知識を交えながら解説していきます。

まもる

まもる

ガスボンベって何本あればいいの?なんとなく数本ストックしてるけど、足りてるか正直わからない!

みんなの隊長

みんなの隊長

「なんとなく数本」が一番ダメなパターンです。家族の人数と使い方で、必要な本数はちゃんと計算できます。一緒に整理していきましょう。

カセットガスが防災で欠かせない理由

大規模災害でライフラインが止まると、電気・ガス・水道が同時に被害を受けます。阪神・淡路大震災では都市ガスの復旧に約3ヶ月、東日本大震災でも地域によっては数週間〜数ヶ月かかりました。

電気やガスの復旧を待つしかない状況で、自分で用意したカセットガスだけが頼みの綱になります。炊飯・湯沸かし・調理のすべてがカセットコンロ1台で賄えます。特に小さな子どもやお年寄りがいるご家庭では、温かい食事が体だけでなく心も支えます。

🔥 カセットガスが最優先の備蓄である理由

電気・ガス・水道の中で、カセットガスだけは備蓄量を自分でコントロールできます。インフラの復旧を待つだけでなく、「自分の分は自分で持っておく」という発想が防災の基本です。

📊 家族3〜4人分の備蓄量を計算

水・食料・トイレを「何日分」「何リットル」必要か元消防士が具体計算しました。
【元消防士が計算】家族3人・4人の防災備蓄量

CB缶の基本知識を押さえておく

カセットガスの中身は「LPガス(液化石油ガス)」

カセットガスボンベ(CB缶)の中に入っているのはLPガスです。主成分はブタンで、常温では液体の状態で封入されており、使用時に気化して燃料として燃えます。1本あたりの内容量は約250gが一般的です。

💡 知っておきたいポイント

カセットガスボンベはメーカーが違っても規格が共通化されています。イワタニのコンロにニチネンのボンベを使っても問題ありません。中身のガスも基本的に同じですので、まとめ買いするならコスパの高いものを選ぶのが賢明です。

⚠️ 冬場に火力が落ちる?ガスの種類と注意点

一般的なCB缶(ブタン)は、気温が低いと気化しにくくなります。氷点下では火力が著しく低下することがあります。冬の屋外や避難場所での使用を想定する場合は、イソブタン配合の「ハイパワーガス」が選択肢になります。

ただし屋内の日常使いであれば、通常のブタン缶で問題ありません。まずは普通のCB缶をコスパよく備蓄することを優先しましょう。

消費期限の正しい知識

ガス自体は腐らない。期限を決めるのは「缶」の状態

「カセットガスには消費期限がある」と思っている方が多いですが、LPガスそのものは変質しません。消費期限を決めるのはガスの中身ではなく、缶(容器)の状態です。

缶が錆びていたり、変形していたり、ガス漏れの形跡があれば、それが使用不可のサインです。逆に缶の状態が良好であれば、目安として約7年間は使用可能とされています。

🚫 すぐに廃棄すべき缶の状態

  • 表面にが出ている
  • へこみや変形がある
  • ガスのにおいがする(漏れの可能性)
  • 高温の場所に長期間保管していた
まもる

まもる

7年も使えるなら、買いすぎを心配しなくていいんだね!

みんなの隊長

みんなの隊長

その通りです。ただし「7年大丈夫だから放置」はいけません。ちゃんと状態を確認しながら使い続けることが大切です。

何本備蓄すればいいか

家族構成別の目安本数

1本のCB缶で、カセットコンロを強火で約1時間使用できます。1日3回の調理を想定すると、1日あたり約3本が目安です。

家族構成 3日分(最低限) 7日分(推奨)
1〜2人 6〜9本 14〜21本
3〜4人(子どもあり) 9〜12本 21〜28本
5人以上 12本以上 28本以上

南海トラフ地震ではライフライン復旧に1〜2週間かかる地域も想定されています。「3日分があれば十分」という考え方は、少し甘いかもしれません。7日分を目標に備えておくことをおすすめします。

関連記事防災リュック 中身を元消防士が全公開!南海トラフ対策の完全アイテムリスト

ローリングストックで無理なく備蓄を続ける

「使いながら補充する」が最強の備蓄術

ローリングストックとは、日常的に使いながら補充し続ける備蓄の考え方です。カセットガスに置き換えると、こういう流れになります。

  • お鍋・たこ焼き・焼肉など、日常生活でカセットコンロを積極的に使う
  • 使った分だけ買い足す
  • 常にストックが維持された状態をつくる

年に2本だけ使っても14本のストックが維持できます。ガスストーブも活用すれば年間10数本消費でき、自然と百本単位の備蓄が維持できます。「備えのために買い込む」ではなく、日常の延長として自然にたまっていくのが理想です。

まもる

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たこ焼きパーティーしながら備蓄できるの、最高すぎる!

みんなの隊長

みんなの隊長

その通りです。楽しみながら備えることができます。「車中泊は最高の防災訓練」と同じ発想です。日常と防災を一緒にするのが、一番続けられる備えの形です。

保管時の絶対NG・推奨場所

🚫 やってはいけない保管場所

  • 直射日光が当たる場所(膨張・破裂のリスク)
  • 40℃以上になる場所(夏場の車内・南向きベランダ)
  • 火気のそば
  • 湿気の多い場所(缶が錆びる原因)

✅ 推奨保管場所

室内の涼しく・暗く・乾燥した場所が最適です。押し入れの下段・玄関収納・キッチン収納など。段ボール箱のまま保管できます。なおLPガスを300kg以上(CB缶約1,200本相当)備蓄する場合は消防法の届け出が必要ですが、一般家庭では関係のない量です。

カセットボンベは何本まで置いていい?消防法のライン

「備蓄を増やしたいけど、家に何本まで置いていいの?」——ここを正確に説明している記事は少ないので、元消防士としてきちんと整理しておきます。

届出が必要になるのは「300kg以上」=CB缶 約1,200本

カセットボンベの中身はLPガス(液化石油ガス)です。消防法第9条の3により、液化石油ガスを300kg以上貯蔵する場合は、あらかじめ消防署長への届出が必要と定められています(出典:東京消防庁)。

CB缶1本の内容量は250gなので、300kg=約1,200本。つまり、家族の備蓄で28本や48本を置いても、法律上の届出はまったく必要ありません。安心して備蓄してください。

家族構成別・備蓄本数の早見表

家族構成 3日分 1週間分 2週間分
1人暮らし 3本 7本 14本
2人家族 6本 14本 28本
3人家族 9本 21本 42本
4人家族 12本 28本 56本
5人家族 15本 35本 70本

※目安=1人1日1本(調理+湯沸かし)。発電機を使う場合は消費が増えるため、1.5倍を見込むと安心です。

法律より大事なのは「置き場所」です

1,200本というラインは一般家庭には遠い数字です。それよりも現実に事故につながるのは保管場所の方——40℃を超える場所・直射日光・夏の車内は、本数に関係なく厳禁です。詳しくは前章の「保管時の絶対NG」を守ってください。

元消防士の私が、子育て家庭のCB缶備蓄を本気でおすすめする理由

消防隊員として20年現場を見てきた 私(みんなの隊長) が、被災地で何度も聞いた言葉があります。「料理が作れなくて子どもが我慢してた」「お湯すら沸かせなかった」——どれも、停電と同時にIHが止まった家族の声です。

子育て中の家庭にとって、 「火が使える」 ことは「命を守る」と同じくらい重要です。子どものお腹を満たすこと、温かいものを食べさせること、これは精神的な安定にも直結します。

小さいお子さんがいる家庭 なら、CB缶12本(家族4人で1週間分)を今日から備蓄してほしい。スーパーで月に2本ずつ買い足していくだけで、半年後には完成します。

▼ 停電が1週間続いたら

DELTA 2を軸に、実機で揃えた防災電源の全装備。何を優先して動かすかまで元消防士が解説します。

停電1週間を生き抜く装備を読む →

ガスを備えたら、次は「その火で何を作るか」です

CB缶を28本そろえても、鍋に入れるものがなければ意味がありません。停電中にいちばん手軽なのは、熱湯を注ぐだけで食べられるアルファ米です。カセットコンロでお湯を沸かして注ぎ、15分待てば温かいご飯になります。

そして備蓄の観点でもう一つ大事なのが、水でも約60分で戻せるという点です。ガスの残りが心細くなってきたら水で戻して火を使わない――この逃げ道があるだけで、備えたCB缶の持ちが変わります。本数の計算(1人1日1本)にも、そのぶん余裕が生まれます。

アレルギーのあるお子さんがいる家庭は、非常食を「自分で」持っておく

災害時の炊き出しや配給は、食物アレルギーまで対応が行き届かないことが多いのが実情です。「配られたけれど、うちの子は食べられない」という事態を避けるには、自分の家の分を自分で備えておくしかありません。

アルファー食品の「安心米」は、特定原材料等28品目を使用していない長期保存食です。日本災害食学会の認証も受けています(いずれも公式サイトの表示を確認)。

  • 安心米9食セット:4,536円(税込)=1人あたり3日分・保存5年
  • 熱湯15分/水60分。スプーン付きで、袋がそのまま器になります
  • 単品は410円〜。まず1食だけ試して口に合うか確かめられます
  • 6,000円以上の購入で送料無料

正直に書いておきます。量販店で買える安いアルファ米に比べれば、割高です。選ぶ基準は「アレルギー対応が必要かどうか」。必要のないご家庭は、価格を優先してもらって構いません。大事なのはブランドより、お湯さえあれば食べられるものが家にあることです。

→ 安心米9食セットを公式サイトで見る
(4,536円・5年保存・28品目不使用)

※価格・仕様は2026年8月時点で公式サイトの表示を確認したものです。最新の内容はリンク先でご確認ください。

家族の人数と日数から「何食必要か」を出したい方は、こちらで計算できます:家族3人・4人の防災備蓄量はどれくらい?元消防士が必要量を計算

備蓄したCB缶は「発電機の燃料」にもなります

カセットガスはコンロでの調理が基本の使い道ですが、もう一つ大きな出番があります。それがカセットガス発電機です。備蓄したCB缶をそのまま燃料にして発電できるので、長期停電でもスマホやポータブル電源を充電し続けられます。

私が選ぶならEENOUR(イーノウ)GS2000i-B。CB缶2本で、負荷に応じておよそ45分〜1時間15分の運転ができます。灯油やガソリンと違い、コンロと燃料を共通化できるのが、備蓄効率の面で大きな利点です。

ただし、いいことばかりではありません。カセットガス発電機には、買ってから気づく弱点が7つあります。後悔しないために、購入前にこちらも読んでおいてください。

カセットガス発電機のデメリット7つ▶ 関連記事カセットガス発電機のデメリット7つ|買って後悔する人と「正解の組み合わせ」

⚠️ 発電機は必ず屋外で・換気を確保してください

カセットガス発電機の排ガスには一酸化炭素(CO)が含まれます。室内・ベランダ・車庫など換気の悪い場所では、わずか数分から十数分で命に関わる中毒を起こします。使用は必ず屋外の風通しのよい場所に限ってください。
(参考:消費者庁・経済産業省・NITE)

車中泊の一酸化炭素中毒対策▶ 関連記事車中泊の一酸化炭素中毒|発電機・エンジンの絶対NGと、安全な電源の使い分け

カセットガス発電機の選び方やDELTA 2との組み合わせ方は、こちらで詳しく解説しています。
【元消防士】カセガス発電機×DELTA 2|停電対策最強の組み合わせ完全ガイド

⚡ DELTA 2「だけ」では、長い停電は凌げません

停電が長引くと、冷蔵庫・扇風機・スマホ充電を全部まかなうDELTA 2(1024Wh)でも半日〜1日で空になります。長期停電の現実解は、カセットガス発電機を「屋外」で回し、延長ケーブルで室内のDELTA 2を充電しながら使うこと。発電機が燃料補給役、DELTA 2が静かで安全な室内電源――この役割分担なら、何日続く停電でも乗り切れます。

⚠️ 発電機は絶対に屋外で。排気の一酸化炭素(CO)は無色無臭で、室内やガレージで使うと命を落とします。カセットボンベ式ならコンビニでも燃料が買え、ガソリンのような危険な備蓄も要りません。

▶ 発電機×DELTA 2の詳しい連携手順はこちら

カセットガス発電機おすすめ4機種比較▶ 関連記事カセットガス発電機のおすすめ4機種を正直比較|元消防士の結論

まとめ:今日からできるカセットガス備蓄

  • カセットコンロとガスボンベのセットが防災の要
  • 消費期限の目安は缶の状態次第で約7年。錆・変形がなければOK
  • 家族3〜4人なら最低12本・推奨21〜28本
  • ローリングストックで自然に備蓄を維持する
  • 保管は涼しく乾燥した室内に。直射日光・高温は絶対NG

備蓄は「まとめて買って終わり」ではなく、日常に組み込んで維持し続けることが大切です。読者のみなさんと一緒に、少しずつ備えを積み上げていきたいと思っています。

関連記事車中泊避難のエコノミー症候群対策|元救急救命士が警告する命のリスク
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📘 防災対策の全体像を知りたい方へ

この記事だけでは足りない方へ。家族の命を守るために必要な記事を体系的にまとめた完全ガイドです。
【保存版】防災対策 完全ガイド|家族の命を守る全記事まとめ

それではっ!

私のおすすめCB缶は「イワタニ カセットフー」一択です

カセットガスボンベ(CB缶)にもいくつかメーカーがありますが、防災用途で選ぶなら イワタニ純正のカセットフーシリーズ がベストバイです。

🛒 イワタニ カセットフー(CB-250-OR)を選ぶ理由

  • カセットコンロ・発電機・ストーブとの相性が抜群(純正の安心感)
  • 7年間の長期保存が可能(防災備蓄に最適な賞味期限)
  • 12本セットで備蓄に最適なボリューム(家族4人で約2週間の燃料源)
  • スーパー・コンビニで補充可能(災害復旧後も入手しやすい)

4人家族なら12本セットを最低1箱、できれば2箱(=24本)の備蓄が理想です。停電・ガス止まり時の調理・暖房・発電すべての燃料源になります。

※ EcoFlow DELTA 2 + カセットガス発電機 と組み合わせれば「無限電源」化が可能です。あわせて記事「カセットガス発電機×EcoFlow DELTA 2」もご覧ください。