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▶ 1年7か月使った結論(時間がない方はここだけ)
- 災害用に買ったのに、実際は車中泊と渋滞で先に活躍した
- サイズはM(私は大人と子どもの兼用でMを選び、後悔していません)
- 凝固剤は「排泄物以外」にも効く——うがいの水も、ラーメンの汁も固められました
- 最大の弱点は収納。中に防災グッズを入れて使うと、たためません
- 価格は約2,533円(2026年7月時点)。1台5役なので、防災用としては割高感がありません
私が使っているのと同じ、排便袋&凝固剤5個付きのMサイズです
こんにちは!元消防士・救急救命士20年の「みんなの隊長」です。
トイレの備えって、正直あまり考えてなかった…
電気・水道が止まった時に一番つらいのが、トイレです。被災地で毎回聞いた声でした。今日は私が1年7か月使っている簡易トイレを、正直にお伝えします。
突然ですが、あなたは「避難中のトイレ問題」を考えたことがありますか?
災害時に「最もつらかったこと」として、各種の調査でも上位に挙がるのがトイレの問題です。電気・ガスより先に止まるのが水道。仮設トイレが届くまでの数日間、家族のトイレをどう確保するかは本当に切実な問題です。
今回レビューするのは、私が2025年1月に購入し、約1年7か月使い続けている簡易トイレ「スツーレ(stoole)」です。防災用として買いましたが、正直に言うと——災害よりも先に、車中泊と高速道路の渋滞で助けられました。
なぜ簡易トイレが必要なのか【現場目線】
緊急消防援助隊として被災地に入ったとき、衝撃的な光景を見ました。
仮設トイレが設置される前、被災者の方々は公衆トイレや仮設の穴に用を足すしかなかった。高齢者・子ども・女性にとって、それがどれほど過酷か。現場を知っているからこそ、私は家族に必ず簡易トイレを準備させています。
避難所では、幼児を抱える母親が「子どもがトイレを我慢している」と泣いていた光景を、今も覚えています。3日間トイレを我慢した子どもの話も、直接聞きました。
簡易トイレは「大人の備え」ではなく「子どもの命を守る装備」です。
スツーレとはどんな簡易トイレか
まず、私が買う前に誤解していたことをお伝えします。スツーレは「袋タイプの携帯トイレ」ではありません。プラスチック製の折りたたみ式ポータブルトイレ本体です。
販売しているのはDajie(ダジエ)という会社で、「スツーレ」はその商品名です。スツーレ/スツーレⅡ/スツーレStepなど複数のモデルがあります。
スツーレ(グレー・M)の基本スペック
- 重さ:約1.4kg(軽量コンパクト)
- 構造:折りたたみ式・プラスチック製で丸洗いOK
- 1台5役:トイレ/イス/踏み台/収納コンテナ/ゴミ箱
- 付属:排便袋&凝固剤 5個付き/サイドに小物トレー
- 防災グッズ大賞2025 受賞
- 価格:約2,533円(2026年7月時点)
え、椅子になるの?トイレなのに?
そこが一番の特徴です。普段はただの収納ボックス兼イスとして置いておけるので、「防災グッズを買ったのに押し入れで眠る」という状態になりません。
1年7か月使ってわかったこと
ここからが本題です。防災用に買ったスツーレですが、実際に出番が来たのは日常のほうが先でした。
① 車中泊で何度も使った
我が家はハイエースで車中泊をします。道の駅やRVパークにはトイレがありますが、深夜に子どもが「トイレ」と言い出したとき、暗い駐車場を歩いて共用トイレまで連れて行くのは正直きついです。
スツーレを車内に置いてからは、その移動がなくなりました。使い終わったら袋を密封して、翌朝ゴミとして処理するだけです。
② 高速道路の渋滞で、子どもが我慢できなくなった
これが一番「買っておいてよかった」と思った場面です。
渋滞にはまり、サービスエリアまでまだ距離がある状況で、子どもが限界を迎えました。車内でスツーレを組み立てて対応できたおかげで、最悪の事態を避けられました。
災害時の避難も、多くは渋滞とセットです。この経験で「車に積んでおく」意味が腹落ちしました。
③ 想定外だった使い方:うがいの水とラーメンの汁
これは他のレビューではあまり見かけない使い方だと思います。
車中泊では「出した水をどう捨てるか」が地味に困ります。歯磨きのうがい水、カップラーメンの残り汁——外にまくわけにはいきません。
私はこれをスツーレの袋に流し込み、凝固剤で固めて処理しました。凝固剤は排泄物専用のように思いがちですが、水分であれば同じように固まります。汁物の臭いも閉じ込められるので、車内が不快になりません。
断水時も同じことが言えます。「使った水を捨てる場所がない」という問題は、災害時に必ず出てきます。
④ 凝固力と密封性は期待どおりだった
消防の訓練でも簡易トイレは使いましたが、スツーレの凝固力と密封性は優秀です。袋を二重にすると、臭い漏れはほぼゼロにできます。
子どもも抵抗なく使えました。洋式の便座と同じ形なので、和式の仮設トイレのような「怖さ」がないのだと思います。
正直に言う、スツーレの弱点
良いところばかり書いても意味がないので、1年7か月使って感じた不満も書きます。
▶ 弱点:結局、たためない
スツーレは「折りたためる」のが売りです。ですが私は中に防災グッズを入れて収納ボックスとして使っているため、実際にはたたんでいません。
1台5役をフル活用しようとすると、「折りたためる」というメリットは消えます。結果として、置き場所は普通のボックス1個分を占有します。ここは購入前に想定しておいたほうがいいポイントです。
逆に言えば、「たたんでしまい込む前提」の人には向きません。しまい込むなら、もっと薄い袋タイプのほうが省スペースです。スツーレの価値は「普段から出しっぱなしにできる」ことにあります。
サイズはMとL、どちらを選ぶべきか
私が選んだのはMサイズ(グレー)です。
大人が座っても問題なく、子どもも使えます。車内に置くことを考えると、Mでちょうどよかったというのが1年7か月使った実感です。
体格が大きい方や、自宅据え置きで使う予定ならLという選択もあります。ただ「車に積む」前提ならMを推します。積載スペースは正義です。
排便袋&凝固剤5個付き/約2,533円(2026年7月時点)
元消防士が推奨する「簡易トイレの使い方ルール」
私が家族に伝えているルールを共有します。
- 備蓄は最低7日分(1人1日4〜5回 × 7日 × 家族人数)。付属の凝固剤5個では全く足りないので、袋と凝固剤は別途買い足してください
- 車にも常備(渋滞避難時・車中泊時)
- 年に1回は実際に使ってみる(緊急時にあわてないために)
- 廃棄袋(ゴミ袋)と一緒に保管(ゴミの一時保管場所も考えておく)
「普段から使っていないといざという時に使えない」——これは消防の訓練で学んだ鉄則です。道具は使い慣れてこそ意味を持ちます。
あわせて、家族に必要な「回数」の計算はこちらの記事でどうぞ。
関連記事非常用トイレは何回分必要?4人家族は1週間140回分|計算式と早見表
まとめ:家族を守るトイレ備蓄は今すぐ始めてください
防災グッズを揃えた人の多くが忘れているのが「トイレ」です。食料・水・懐中電灯は揃えた。でもトイレは?
スツーレを1年7か月使って言えるのは、これは「災害用」ではなく「日常でも使える道具」だということです。車中泊で使い、渋滞で助けられ、うがいの水まで処理できた。だからこそ、いざというときに迷わず使えます。
備えてから後悔しろ。今日から準備しておいてほしいと思います。
1台5役・約1.4kg・防災グッズ大賞2025受賞
簡易トイレ一つが、家族の尊厳と健康を守ることもあります。今日から備えておいてほしい。
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それではっ!
元消防士の私が、被災地のトイレ事情を子育て家庭に伝えたい
東日本大震災の被災地で 緊急消防援助隊として活動した私(みんなの隊長) が、最も衝撃を受けたのは「トイレ問題」でした。避難所では、 幼児を抱える母親が「子どもがトイレを我慢している」と泣いていた 光景を、今も覚えています。
子育て家庭にとって、簡易トイレは 「大人の備え」ではなく「子どもの命を守る装備」 です。4歳の子どもが「トイレに行けない」と言い出した時、親としてどう守るか。これは現場で見てきた現実から、 32歳前後の子育て中のあなた に伝えたいことです。


