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「台風で何日も停電したら、子どもを連れてどう乗り切ればいいんだろう」——大型台風が近づくたびに、子育て世帯ほど不安が膨らみます。元消防士・救急救命士として現場に立ってきた私が、子育てパパの目線で台風で5日間停電したときの備えと過ごし方を、日ごとのタイムラインで正直にお伝えします。
▶ この記事の結論(元消防士パパ)
・台風の停電は数時間〜1週間に及ぶことがあります。
・カギは「Day1の初動」と「夏なら熱中症、冬なら低体温の対策」。
・電源・水・食料・トイレ・情報の5本柱を、家族の人数分そろえる。
・小さな備えが、停電の不安を「乗り切れる自信」に変えます。
台風で停電が5日も続いたら、子どもいる家ってどうすればいいの?
大丈夫です。やることを「日ごと」に分けて知っておけば、慌てずに動けます。現場の経験から、家族で乗り切る順番をお伝えしますね。
なぜ台風で長期停電が起きるのか
台風による停電の主な原因は、暴風による電柱や電線の損傷、飛来物の接触、倒木、そして塩害です。広い範囲で同時に被害が出ると、復旧には時間がかかります。
実際、2018年の台風21号では近畿を中心に最大約225万戸が停電し、大半は数日で回復したものの、倒木などにより完全復旧まで約2週間かかった地域もありました。2019年の台風15号では千葉県を中心に最大約93万戸が停電し、99%の復旧に約280時間(約12日)を要しています(出典:経済産業省・資源エネルギー庁・各電力会社の検証資料)。「5日間の停電」は、決して大げさな想定ではないのです。
「うちは大丈夫」と思いがちですが、停電は「いつか」ではなく「いつ来てもおかしくない」もの。だからこそ、台風シーズン前の備えが家族を守ります。
台風5日停電サバイバル:全体像
停電は時間とともに「困りごと」が変わります。まずは5日間の流れをつかんでください。
| 時期 | 主な課題 | やること |
|---|---|---|
| Day1 当日 | 情報・電源確保 | スマホ充電・冷蔵庫を開けない・浴槽に水 |
| Day2 | 暑さ/寒さ・食料 | 熱中症対策・常温保存食へ切替 |
| Day3 | 衛生・トイレ | 携帯トイレ・手指衛生・子のケア |
| Day4 | 長期化・連絡 | 避難判断・近所と助け合い |
| Day5 | 復旧前の最終局面 | 体力温存・通電火災に注意 |
Day1(当日):最初の数時間で勝負が決まる
停電した瞬間にやることは決まっています。スマホとモバイル機器をすぐ満充電、そして情報源(ラジオ・自治体アプリ)を確保。冷蔵庫は開けないことが鉄則で、開けなければ数時間は保ちます。断水に備えて浴槽に水をためておくと、トイレを流す生活用水になります。
⚠ 暴風が収まるまでは外に出ない
停電を直そうと外に出るのは危険です。飛来物や倒木、垂れ下がった電線には絶対に近づかないでください。子どもを家の中央(窓から離れた部屋)に集めます。
元消防士として、停電直後に意識してほしいのは「最初の30分の動き方」です。慌てて動くと事故につながります。次の順番で、落ち着いて進めてください。
● 停電直後30分の優先順位
- スマホ・モバイルバッテリーを満充電にする(情報と連絡の命綱)
- ラジオや自治体アプリで、台風と停電の情報を確認する
- 冷蔵庫は開けない。保冷剤があれば冷凍庫の上段にまとめておく
- 断水に備えて浴槽に水をためる(トイレ用の生活用水)
- 家を離れて避難するなら、分電盤の主幹ブレーカーを落とす
ポータブル電源があるなら、まずは情報(スマホ充電)と照明に使うのが基本です。何に電気を使うかを最初に決めておくと、停電が長引いても慌てずに済みます。
Day2:夏は熱中症、冬は低体温との戦い
停電が続くと、エアコンが止まります。夏の台風では室内の熱中症が一番の敵。扇風機や保冷剤、ネッククーラーで体温を下げ、水分と塩分をこまめにとってください。冬なら毛布や使い捨てカイロで体温を守ります。
冷蔵庫の中身は、傷みやすいものから食べきり、以降は常温保存できる非常食に切り替えます。子どもが食べ慣れたものを少し備えておくと、ストレスが大きく減ります。
Day3:衛生とトイレ、そして子どもの心
断水や排水トラブルでトイレが使えなくなることがあります。携帯トイレは家族の人数×日数分が目安。手指の消毒や歯みがきシートなど、水を使わない衛生用品も効きます。どの携帯トイレを選ぶかは、元消防士が実際に比較した簡易トイレレビューを参考にしてください。
見落としがちなのが子どもの心のケアです。暗闇と非日常で不安になります。ランタンの灯りで絵本を読む、家族で過ごす時間にするなど、「怖い停電」を「家族のキャンプ」に変える工夫が、子どもを守ります。
子どもが不安がるのは当然です。現場で感じてきたのは、親が落ち着いていることが、子どもにとって一番の安心だということ。親の不安はそのまま子どもに伝わります。まず大人が深呼吸して、いつもの口調で話しかけてあげてください。
具体的には、こんな工夫が効きます。
- 役割を与える:「ランタン係」「みんなのコップを並べる係」など。役割があると、不安より「自分の出番」に意識が向きます
- いつものルーティンを崩さない:歯みがき、寝る前の絵本など、普段どおりを1つでも続けると子どもは安心します
- ポータブル電源で「特別な時間」に:好きな動画を1本だけ一緒に見る、温かい飲み物を用意するなど、停電を「家族のイベント」に変える
「怖い停電」を「家族で乗り切った思い出」に変えられるかは、大人の関わり方しだいです。完璧でなくて大丈夫。一緒に過ごす時間そのものが、子どもの安心になります。
Day4:長期化したら「避難」も選択肢に
停電が4日5日と続き、暑さ・寒さや衛生が限界に近づいたら、避難所や親戚宅への移動も立派な判断です。特に乳幼児や高齢者がいる家庭は、無理をしないでください。自治体の情報をこまめに確認し、近所と声をかけ合うことも大きな力になります。
Day5:復旧の直前こそ油断しない
長期停電では体力と気力が削られます。無理に活動せず休むことも大切です。そして復旧後に怖いのが通電火災。電気が戻る前に、使っていた電化製品のスイッチを切り、ブレーカーを落としておくと安全です。復旧後は、傷んだ食品の確認も忘れずに。
⚡ 長期停電なら「カセットガス発電機 × DELTA 2」連携
台風の停電が数日続くと、ポータブル電源だけでは足りません。カセットガス発電機を屋外で回してDELTA 2を充電し、室内ではDELTA 2の静かで安全な電力を使う——この組み合わせが現実解です。発電機の排気には一酸化炭素(CO)が含まれるため、必ず屋外で使ってください。
復旧の瞬間にやるべき手順(ブレーカー操作・通電火災の防ぎ方)は、こちらで詳しく解説しています。
関連記事停電が復旧する前に|ポータブル電源で家電を安全に使う手順と通電火災の防ぎ方
パパが今日からできる、3つの備え
難しく考えなくて大丈夫。まずはこの3つから始めてください。
① 電源:スマホ充電・扇風機・冷蔵庫の保冷に使えるポータブル電源。私が2年使っているDELTA 2なら、停電中も家族の安心を支えてくれます。
▶ 元消防士が2年使ったDELTA 2の完全レビュー(弱点も正直に)
② 備蓄セット:水・食料・衛生用品が一通りそろった防災セットが、最初の一歩に最適です。
③ 持ち出しポーチ:避難するときのために、現金や常備薬を入れた防災ポーチを玄関に。中身の選び方は防災ポーチの中身15品目(元消防士が厳選)、入れておく現金の額は防災ポーチの現金はいくら?(家族4人なら2〜3万円)で解説しています。停電するとキャッシュレスは全滅します。
家族の防災力を上げる、5つの教訓
現場と我が家の両方で学んだ、停電を乗り切るコツです。
1. 備えは「家族の人数×日数」で考える
2. 情報源は電気に頼らない手段(ラジオ)も持つ
3. 夏は熱中症、冬は低体温——季節で備えを変える
4. 子どもには「怖くない」と伝わる工夫を
5. 完璧を目指さず、まず1つ備える
日ごとにやること分かったら、ちょっと怖くなくなった!
その感覚が一番大事です。備えは不安を安心に変えてくれます。家族みんなで、できるところから始めましょう。
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家族に必要な「水」の量を計算しておく
停電・断水に備える水の目安は、1人1日3リットルです。これは飲み水と簡単な調理に使う最低ライン。5日間の停電を想定すると、必要量の目安はこうなります。
● 5日分の水の目安(1人1日3L)
- 大人2人+子ども2人の家族:3L × 4人 × 5日 = 60L
- 2Lペットボトルなら約30本(6本入り5箱)が目安
水以外にも、食料・携帯トイレ・カセットボンベなど、必要量は家族構成と日数で変わります。具体的な計算は次の記事にまとめています。
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まとめ:台風の停電は「日ごとの備え」で乗り切れる
台風で5日間停電しても、Day1の初動と、季節に応じた暑さ・寒さ対策、そして電源・水・食料・トイレ・情報の5本柱があれば、家族は十分に乗り切れます。大切なのは、完璧を目指さず、今日できる1つから始めること。
備えずに後悔するな。備えてから後悔しろ。あなたの小さな一歩が、台風の夜に家族を守ります。それではっ!


