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「カセットボンベって、1本でどれくらいもつの?」——鍋をしている途中で火が弱くなった経験があると、気になりますよね。停電に備えて本数を決めるときも、ここが分からないと計算できません。
答えは、強火で使い続けて約55〜70分です。この記事では、メーカーが公表している数字をもとに、コンロ別の時間、火加減と気温で変わる理由、必要な本数の出し方を、元消防士の私がまとめました。
✅ 先に結論
- 1本(250g)で何時間?→ イワタニのカセットこんろを最大火力で使って約55〜70分(機種で変わります)
- 弱火なら?→ ガスの減りが遅くなるので、もっと長くもちます
- 冬は?→ 気温が低いと火力が落ち、公表の時間より短くなることがあります
- 何本いる?→ 公的な目安は1人1週間で約6本。このブログでは余裕を見て1人1日1本で数えます
- 発電機なら?→ コンロより減りが速く、ボンベ2本で約45〜75分が目安です(EENOUR GS2000i-Bの公式値)
鍋を3回くらいはできるのかなって思ってたけど、1時間くらいなんだ。
最大火力で使い続けた場合の時間です。鍋は沸いたら火を弱めるので、実際にはもっともちます。だから「火力」と「使う時間」を分けて考えてください。
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カセットボンベ1本で何時間もつ?コンロ別の時間
メーカーが公表している数字を並べます。どちらもイワタニのカセットこんろで、最大火力で使い切ったときの時間です(出典:カセットフー BO・カセットフー 達人スリムⅢ)。
| カセットこんろ | 最大発熱量 | ガス消費量 | 連続燃焼時間 |
|---|---|---|---|
| カセットフー BO(CB-AH-41N) | 4.1kW | 約286g/h | 約55分 |
| カセットフー 達人スリムⅢ(CB-SS-50) | 3.3kW | 約236g/h | 約70分 |
同じ1本でも、火力の強いコンロほどガスを早く使います。だから時間はコンロで変わります。お手持ちのコンロの説明書やメーカーのページで「連続燃焼時間」を確かめてください。
時間が変わる3つの理由
① 火加減
公表の時間は最大火力で使ったときの数字です。火を弱めればガスの減りは遅くなります。お湯を沸かしたら火を弱める、ふたをして煮る。これだけで1本で使える時間は延びます。
② 気温
カセットガスの主成分のブタンは、寒いと気化しにくくなります。冬の屋外や暖房の止まった部屋では、火が弱くなったり、公表の時間より短くなったりします。冷たい場所に置きっぱなしのボンベほど、この影響を受けます。冬の屋外で使うことがある家は、低温に強い「ハイパワーガス」も選択肢です。
③ ボンベの大きさ
ふつうのボンベは250g入りです。小さいサイズのボンベを使えば、時間も短くなります。本数を数えるときは、内容量も確かめてください。
何本あれば足りる?必要な本数の出し方
公的な目安は、1人1週間で約6本です(出典:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」)。4人家族なら1週間で約24本です。
このブログでは、調理とお湯の両方を考えて、少し多めに1人1日1本で数えています。4人家族なら1週間で28本です。人数ごとの本数はこのとおりです。
| 人数 | 3日分 | 1週間分 |
|---|---|---|
| 1人 | 3本 | 7本 |
| 2人 | 6本 | 14本 |
| 3人 | 9本 | 21本 |
| 4人 | 12本 | 28本 |
| 5人 | 15本 | 35本 |
自分の家の数字を出すなら、1日に強火で使う分数 × 日数 ÷ 55〜70分で計算できます。たとえば1日に合計60分使う家が7日間備えるなら、420分 ÷ 60分で7本です。ふだん鍋やお湯にどれくらい火を使っているかを、一度時計で測ってみると確実です。
12本セットを買うと、4人家族の3日分になります。保管場所や消防法のこと、使える年数は、こちらの記事にまとめています。
関連記事カセットボンベの備蓄は何本?4人家族で28本|消防法・保管場所も元消防士が解説
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発電機で使うと、ボンベはもっと早く減る
カセットボンベで動く発電機は、コンロよりガスの減りが速くなります。メーカーの公表値はこのとおりです。
| 発電機 | 使うボンベ | 連続運転(公表値) |
|---|---|---|
| EENOUR GS2000i-B | 2本 | 約45〜75分 |
| EENOUR GS900i-B | 1本 | 約40分 |
| ホンダ エネポ EU9iGB | 2本 | 約1.1〜2.2時間 |
負荷が大きいほど短くなります。発電機も使う家は、コンロの分とは別に本数を足してください。発電機は屋外専用です。機種の比べ方と弱点は、こちらに書いています。
関連記事カセットガス発電機のデメリット7つ|買って後悔する人と「正解の組み合わせ」
カセットコンロを使うときの注意
- 換気する:閉めきった部屋で使い続けない。車の中やテントの中でも使わない(一酸化炭素中毒のおそれがあります)
- コンロを覆う大きな鍋や鉄板を使わない:ボンベが熱くなり、破裂のおそれがあります
- コンロを2台並べて大きな鍋を使わない:同じ理由です
- ボンベは正しくセットする:説明書のとおりに。セットしにくいボンベを無理に入れない
- 置き場所:直射日光や40℃以上になる場所、火のそばを避ける
夏の車の中にボンベを置きっぱなしにしないでください。使える年数の目安と、すぐ捨てるべきボンベの見分け方は、上の備蓄の記事に書いています。
カセットボンベの時間についてよくある質問
Q. カセットボンベ1本で何時間もちますか?
イワタニのカセットこんろを最大火力で使って約55〜70分です。火を弱めればもっと長くもちます。気温が低いと短くなることがあります。
Q. 鍋なら1本で何回できますか?
鍋の大きさと火加減で変わるので、回数は決められません。沸いたら火を弱めるので、強火の時間より長く使えます。ふだんの鍋で何分火を使っているかを測ると、自分の家の回数が分かります。
Q. 途中で火が弱くなるのはなぜですか?
残りが少なくなったときや、気温が低いときに起きます。ボンベが冷えると気化しにくくなるためです。ボンベをお湯やカイロで温めるのは危険なので、やめてください。
Q. 違うメーカーのボンベを使ってもいいですか?
使えるボンベはコンロの取扱説明書で確かめてください。迷ったら、コンロと同じメーカーのボンベを選ぶと安心です。
Q. 停電に備えるなら何本ですか?
公的な目安は1人1週間で約6本です。このブログでは1人1日1本で数えていて、4人家族なら3日分で12本、1週間分で28本です。
まとめ|1本は強火で約1時間。数えて備える
- カセットボンベ1本は、最大火力で約55〜70分(コンロで変わる)
- 火を弱めれば長くもち、寒いと短くなる
- 必要な本数の目安は1人1週間で約6本。余裕を見るなら1人1日1本
- 発電機はコンロより減りが速い。屋外専用
水・食料・トイレまで含めた家全体の備蓄量は、こちらの記事で人数別に計算しています。
関連記事【元消防士が計算】家族3人・4人の防災備蓄量|水・食料・トイレの必要日数を具体解説
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備えずに後悔するな。備えてから後悔しろ。
それではっ!